2024/09/26 15:05
Paris、展示会Who's NEXTに出展してきました!
初めての海外の展示会、出展。右も左もわからないままにエントリーして、実際に行くことになり
資料作りや、その為のサイトを作ったりとバタバタと準備して乗り込みましたが
予想していた規模よりも会場は大きく、ブランド数もかなりの出展数でした。日本からのブランドはウチだけだったようで、日本のバイヤーさんが来てくれたり、フランス国内のお店のバイヤーさんがリゾートウエアを求めてきてくれたりと賑やかな展示会になりました。
今回、25SSシーズンで展開予定のサンプルをブラックで製作し、今までのアーカイブの生地とこれからローンチする新しい生地(テキスタイル)を並べて、生地と形を選んでもらうスタイルを展開したのですが
生地を褒められることが多く、生地を買えませんか聞かれる始末。
それもそのはず、Basaraの生地は、多くのメゾンを顧客に抱えるフランスで最も古いシルク生地メーカーのPERRIN社。そこにロンドンのデザイン事務所から原画を買い上げている柄をイタリア、コモでプリントしている至極の生地達。
会期二日目にはそのPERRIN社のPerrin氏と担当の方がわざわざBasaraのブースに足を運んでくれ、今までのアーカイブを嬉しそうに撫でながら色々とお話しさせていただく機会に恵まれました。別の階の生地の展示会に出展していたPERRIN社のブースよりも華やかに並ぶBasaraのブースをとても楽しげに眺めて優しく話しかけてくれるPerrin氏。
その優しさに解こされて、25SSシーズンからPERRIN社にお願いしていたイタリアでのプリントを日本のプリント会社に変更するのですが、その日本でプリントされた新しいサンプル生地をPerrin氏にみてもらうことに。図々しいお願いにも笑顔で応えてくれて、ルーペで見るかの如くものすごく近い距離で見てもらって。
「少しインク少ないけど綺麗に上がってますよ、いいと思います。」
とお墨付きをいただき、モノづくりで引き続き継続していくことをお約束させていただきました。
エルメスやロエベなど名だたるメゾンの厳しい目をクリアして供給し続けるPERRIN社のクオリティの一端を垣間見ることが出来て、本当に夢のような時間でした。こんな小さいブランドにも誠意を持って対応してくれる真摯な姿に学ぶべきことがとてもある気がしました。
最終日には繊研新聞のパリ支局の松井さんがブースに来てくださり、1時間近く立ち話。
エルメスのカレをお召しになっていた松井さん。ブースに来るなり、大絶賛。
名だたるメゾンがこよなく愛するPERRIN社のシルクを8年使い続けているBasaraに心からの賞賛をいただき、とても背中を押していただいた出会いになりました。沢山モノが並ぶ、展示会場で最もここが美しい、世界で一番美しいランジェリーと評してくれたその目はキラキラと輝き、やり続けてきたことに少し誇りを持てる意識を授けてもらいました。
直接、フランスをはじめヨーロッパですぐにBasaraの取り扱いが始まる結果にはなりませんでしたが、とても意義のある機会となりました。
応援いただきました、皆様には本当に感謝しつつ、この想いをモノづくりに透過していきたいと思っております。
25SSのスタートは1月中旬から。何が出てくるかはその時までのお楽しみ。ということでParisの展示会レポートでした。
