2023/03/11 07:11
「シルクって素敵だけど高いし。
とっておきの時にしか着けられない感じがする....」
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そもそもなんでシルクって高いのでしょう?
実はその理由は、、、
1、手間と時間がかかって大量生産できないから
2、生き物の力を頼りに原材料が作られるから
シルクとは蚕の繭から作られた糸のこと。
「シルク」と聞くと艶々とした光沢のあるサテン生地を想像するかもしれませんが、「シルク」自体は糸のことを指します。
化学繊維はさまざまな原材料から「化学的に」物質を取り出し、その後で”ところてん要領”で小さい穴から押し出すことで糸を作ります。
綿などの天然繊維は原材料を栽培し採取したものを紡いで糸にします
一方シルクは、
まず蚕(かいこ)を育てなければ行けません。
桑の葉を与えながら大事に育てていくのです。
そうして育てた蚕が作った繭(まゆ)をいただくのです。
この繭玉をほぐし、ほそーい糸を何本かより合わせて一本の生糸にします。
生地に換算すると、Basaraで使用しているサテン1㎡を作るためには
なんと約200匹以上ものお蚕さんが必要となるのです。
桑の葉が育たなかったり、蚕さんが育たなかったりするともちろん絹糸は取れません。
取れたとしても繭の状態により、良い糸が取れない場合もあります。
その様にしてできている糸だからこそ
シルクは高いのです。
小さな蚕がせっせと吐き出した糸は細く長く、自然界でできたものとは思えない代物です。
さらにこの糸は繭の中の蛹を守るためのものだからこそ
肌に近い成分で、体温調節をしてくれたり、紫外線を吸収する効果があったり、保温放湿など様々な驚きの効果があるのです。
この心地よさや機能性を考えるとシルクはむしろお得かもしれません
もしシルク製品をお持ちの方は
どうか特別な日の為だけに仕舞い込むことはせずに
どんどん使って下さい。
それこそがお蚕さんへの感謝とともにものを大事にする事につながると思います。
『シルクを日常に』がもっともっと広がります様に
Designer Kimiko
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